日々雑感

taq42005-09-29

 t-headさん、おつかれさまです。

 とうとう今日までまるまる一週間お休みしてしまいました。
 植物展とはナカナカ風流ですね。
 ところでダ・ヴィンチ展てのやってるんですが知ってますか?
 
レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上 (岩波文庫 青 550-1)レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』岩波文庫

 ダ・ヴィンチの博学にも驚かされるんですが、本人の自筆ノートの緻密さと図版の豊富さにこんな古い時代でも(だからこそ?)研究は出来るのだなと思ったのでした。
 本屋で立ち読みか安いので買っても良いと思いますよ。
   
 ちなみに今読んでたのはこれです。当然お勧めです。
メイキング・ムービー 『メイキング・ムービー』シドニールメット
   
 コレなんかを読んでても思うし、今のうちの大将なんかもそうなんだけど理論武装以外の何ものでもない。 理論 メソッド システム何でもいいけどそういうのを作っていくべきですよ。俺らの。まったく新しいやつを。
     

 楽天の新監督と噂されている野村克也も新しい本でとうとう『野村ノート』を出すらしいです。
 これは野村監督が野球人生で気がついたこと、それはたとえば「右打者の打席で左足が内側に向いているやつは絶対○○しない』みたいなことを、なぜそれはそうなのかを長年分析したやつをたくさんヤクルト時代コピーして全選手に配布し徹底指導、その結果の幾多の大勝利。あと古田とか名選手をたくさん生んでるわけですね。
 もちろんすべてに当てはまるわけじゃなく阪神の今岡選手などは(あ、阪神今さっき優勝しましたね)野村監督が阪神の監督時代、まったく聞く耳もたなくて干されてました。
 でも星野監督になって出てきてからずっと大活躍ですよね。星野監督に言わせれば「今岡は天才で調子がいいときは打てない球はない」だって。
 まあ今岡選手は例外としても、理論が作る力って強烈で私見ですが理論を妄信する力ともろもろの条件がかみあえば無敵だと思うんですよ。野村監督が指揮官として強いのは世間がどういおうが自分を信じているからのように見えます。

    

 えーもう1エピソード  
 会社の本棚で見つけた本に書いてあって「ほう」と思ったんですが、『バザールでござーる』とか『だんご3兄弟』をしかけた佐藤雅彦という方は電通で31才まではクリエイティブじゃない管理だか販促だかの仕事をしてたらしいんですが社内試験を通ってCMプランナーの道に入ったはいいが、年齢が高いわりに実績も経験もない彼には仕事の声がかからない。
 しかし彼は気にすることなく社内の資料室に通い、世界中のCMに目を通して、その中から自分が面白いと思うものをビデオテープにまとめはじめる。じきに自分が魅力を感じるCMには共通するいくつかのルールがあることに気づくようになった。
 この作業は3ヶ月間続けられ、結果として佐藤氏は「面白くて印象に残るCMに共通する23種類のルール」をまとめるに至った。『ドキュメント・リップシンクロ』『濁音時代』とか…。
  
 この人、すごい…! どうですか、t-hさん。我々も真似しちゃいましょう。へっへ。
   


シドニー・ルメットの映画に関する理論もヤバイです。   
以下に関連するか必ずしも関連してないが映画など紹介です。

  

シンドラーのリスト スペシャル・エディション [DVD] 『シンドラーのリスト』エキストラの動かし方を覚える必要がきたときは是非見返してみてください。
カリートの道 [DVD] 『カリートの道』冒頭の1カット目で即死。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ [DVD] 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』冒頭の電話が鳴る音が止まらないところで即死。
ライトスタッフ [DVD] 『ライト・スタッフ』冒頭の音で即死。
Q&A 殺人調書 [DVD] 『殺人調書Q&A』嘘?999円。安い、買おう。僕が今読んでる本のシドニー・ルメット監督です。
  

 そしてやがてはここまで行き着くわけです。デプレシャンすらルメット信者です。1990年代最強の一本。六角家は吉村家を超えちゃうんですよう。